こんにちは。「きこえラボ」のアプリを、個人で開発しております。少しだけ、私の経歴と開発のきっかけについてお話しさせてください
私はホテルの専門学校(ホテル科・夜間部)を卒業後、都内の巡回警備から始まり、マイクロバスや役員の運転手など、主にドライバー関係の職を、2023年頃まで転々としてきました
転機が訪れたのは2024年。耳鼻咽喉科で、聴力検査のお手伝いをさせていただいた時のことです
現場で膨大な数の検査に携わるうちに、「検査の数字と、実際の聞こえ方が違うのではないか?」「音楽の聴こえ方も、人によって全く違うのではないか?」という無数の「なぜ?」が、私の中に蓄積されていきました
この疑問を自身の音楽活動と結びつけたとき、「一人ひとりに合わせた、個人最適化自動マスタリング」の構想が浮かびました。まずは聴力データに合わせた楽曲作りから始め、やがて「この仕組みを、手元の端末で、どんな曲にもかけられないか」という思いに至り、プレイヤーの開発へと踏み切りました
結果としてその直感は当たり、開発を通じて新たな閃きや大発見に恵まれています
現場で得た知見や「なぜ?」を活かして研究開発に取り組んでまいります
ただ一方で、今後どのように研究開発を進めていくべきか悩ましくもあり、個人で進めることの限界を少しずつ感じ始めているのが正直な現状です
それでも、「音楽の聴こえ方の違いはどこから来るのか」という現場で生まれた小さな疑問に一つずつ向き合い、少しずつ形にしてきました(詳しい開発の経緯は、ホームページの「なぜ?から生まれたアプリ」にも記載しています)
ここでは、私が日々アプリと向き合う中で、これだけは譲れない「大切にしている3つのこと」をお伝えさせてください
安全を何より優先すること
どんな設定を行っても、構造的に危険な音量が絶対に出ないように設計しています
データは「あなた」のものであること
大切な聞こえのデータは端末の中だけに保存し、外部へ送信することは一切ありません
完成品ではなく、「育っていく」アプリであること
使うほどに、あなたの聞こえに合わせて馴染んでいくように作っています。今後のAIやデバイスの進化とともに、できることをさらに広げていくつもりです
使ってみて感じたこと、うまくいかなかったことなど、どんなに小さなことでも構いません。皆様の声を教えていただけたら、これほど嬉しいことはありません
きこえラボの5つのこだわり
1. 測ってから、合わせる。 世の中の音のアプリは「平均的な人」に合わせて作られ、あなたがそれに慣らされます。きこえラボは逆です。あなたの耳・あなたのスピーカー・あなたの部屋を実際に測って、音のほうをあなたに合わせます。測れないところだけ統計で補い、実測が入った瞬間に統計を上書きします
2. 安全は、言葉ではなく構造で守る。 「音量に気をつけてください」という注意書きは、読まれないことがあります。だから注意書きに頼りません。危険な音量は、どの設定画面からも触れない場所に固定された仕組みが最後の関所として止めます。設定に存在しないものは、間違えようがありません
3. データは全部、あなたの端末の中。 このアプリには通信機能そのものがありません。サーバーも、アカウントも、解析も、広告もなし。聞こえの記録という繊細なデータを扱うからこそ、「送信しません」ではなく「送信できません」を選びました
4. 消したものは、消える。 記録はすべて生のまま保存し、音作りへの反映は毎回ゼロから計算し直します。だから記録を1件消せば、その影響も完全に消えます。「消したのに反映され続ける」が起きない構造です
5. 急がない。 聞こえの補正は、一気にかけると疲れます。だから約1ヶ月かけて段階的に。次の段階へ進むのはあなたがボタンを押したときだけで、アプリが勝手に進めることはありません。戻ることもできます
「通った後」を先回りする発想。 スピーカーの音は、部屋を通ってから耳に届きます。このアプリはその経路全体を織り込んで、通り終わったあとに理想の音になるよう音楽をあらかじめ作り直します。この問題設定のプレイヤーは、私たちの知る限り他にありません
部屋ごと較正する。 いつも聴く位置に座って5分の聴感チェックをすると、そのスピーカー・その部屋・その距離の「基準」が実測で作られます。安全の上限もこの実測に基づきます
「嫌い」には2種類ある。 シャリつきや音の詰まりのような「音の嫌い」は直せます。曲そのものへの「音楽の嫌い」は直せません。このアプリはフィードバックからこの2つを区別しようとします。だから約束はこうです——音のせいなら、直します
AIに相談して、貼るだけ。 聞こえの記録を1つのファイルに書き出してAI(Claudeなど)に渡し、返ってきた調整データを貼り付ける——これがこのアプリの公式な使い方です。貼られたデータは実行されず、すべて安全な範囲に検証されてから反映されます
きこえラボは、自分のアプリを作るだけの会社ではありません
「こういうものが作れないか」「作ってはみたけれど、どう世に出せばいいか分からない」——そういう相談に、実際に手を動かす側として乗ります。
アプリを一本仕上げて App Store に出すまでには、機能の設計だけでなく、安全のしくみ、データの扱い、審査の作法、掲載文の書き方、価格の決め方まで、細かい判断がいくつも要ります。そこを一通り自分で通ってきました。うまくいったことも、つまずいたことも含めてお話しできます
アプリの企画・設計のご相談
iOSアプリの開発
App Store への申請と審査対応
音の処理(信号処理・音響)まわりの実装
公開したあと、どう育てるか
大きな受託会社に頼むほどではない、でも一人では抜け出せない。そのくらいの規模のご相談を歓迎します。 まずは1時間の相談からでも構いません
きこえと音について、一緒に確かめてくださる方を探しています
聴力検査の現場に日々いる人間が、自分で信号処理を書き、アプリまで作っている——この組み合わせはあまり多くないと思っています。だからこそ、一人では確かめようのないことが手元にいくつも残っています
こちらから出せるもの
現場で見ている、実際の困りごとの手ざわり
自作の音響・信号処理と、それを実際に動かせる実装力
検証用のアプリやWebツールを、目的に合わせて作れること
一緒に確かめたいこと
聞こえ方の個人差を、音の作り方でどこまで埋められるのか
聞き取りにかかる負担を、どう客観的に測るか
音の出しかた・見せかたが、聞き取りやすさにどう効くか
大学・研究機関の方、事業会社の研究開発の方からのお声がけを歓迎します。ヒトを対象とする研究は倫理審査が前提になりますので、その体制をお持ちの機関との連携を想定しています
ご連絡は hello@kikoelab.com へ